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ブシュカン(佛手柑)を使ってみた [食べ物]

ブシュカンを調べてみた。ネット検索にかけると一瞬ギョッとする写真が見つかる。佛の手というより、悪魔の手のようだ(笑)。
http://w3pharm.u-shizuoka-ken.ac.jp/~yakusou/BOTANY/B_GARDEN/PICT_LINK/bushukan.htm

だが、いただいたものはむしろ柚子やスダチと同じで、同種のように思える。マルブシュカンの事を指すのかといってもマルブシュカンの画像がない。ようやく、少しだけ納得できるページを見つけた。
原産地はインドで、図鑑に出ているブシュカンとも同じミカン科。フランス名シトロン(レモンのこと)。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/citron.html

このブログにも上の図鑑の説明に添う内容が書かれている。
http://blog.goo.ne.jp/klzukan2000/e/71cb7b6efd86f450b8c5b934069b53dc
はるかインドという興味もあるがこの辺りで、追求はストップ。小さい頃、台風の後などにいろんなものが海岸に流れ着いた。大きな貝や、網につけられていた一抱えもあるような硝子の玉、それに椰子の実。椰子の実は何度か割ってみたことがある。中には黄色い油が固まっていて、その匂いに閉口した。椰子の実では柳田国男の「海上の道」と、島崎藤村作詞「椰子の実」の歌を思い出す。

ブシュカンの形と色。
スーパーなどで売られているスダチより濃くて、売られている柚子よりは少し淡い色。熟すと黄色くなるのだろうか。

              

大きさ。
スダチより大きい。スーパーで売られている柚子よりも大きいが、この比較はあまり意味がない。柚子はもっと大きくなるし、スダチがどれほどの大きさになるのかも知らないし、ブシュカンもどうなるか知らない。

「右からブシュカン、柚子、スダチ。花頂の形が柚子とははっきり違う」

香り。
香りは言葉で表現するのが難しい。ブシュカンの皮の香は、少し青いキンカンやクチナシの香りが混じっているように感じた。

酸味。
あくまでも個人的な判断では、柚子より強くてスダチと同等か少し弱め。

料理。
焼き魚、例えばサンマやサバとかにかけるとスダチとそれほど変わった感じはしない。むしろ柚子の方が香りが油にも負けずに残って良いかもしれない。
刺身、例えばカツオに、青魚のサンマやシメサバにはブシュカン、柚子、スダチの順となる。
酢の物、これはブシュカンの独壇場。ゴーヤとミョウガ、三つ葉とササミ、キュウリと焼いたアジをほぐしたものを柚子の絞り汁だけ、スダチの絞り汁だけ、ブシュカンの絞り汁だけの酢の物をつくってみた。皆それぞれに美味しいのだが、ブシュカンの少し青渋みというかほのかな香りと酸味が、実に上品な風味を出してくれる。これが今回の発見。
※上記の評価は私個人の評価でありまして、ブシュカンを手に入れた方が「なんだ、全然違うじゃないか」と思われても責任の取りようがございません(^^ゞ

吸い物。
これはそれぞれ甲乙つけがたい。が、なかなかないさんのところで書かれていた、冷凍の皮を使った大きめのアサリの吸い物は、非常に!美味しかった。

「頂いた栗とブシュカン(一番奥)。手前が柚子、一番左がスダチ」


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