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介護の社会化とは? [介護と日常]

妻と私の歯の治療は続いている。私の歯は削った奥歯にかぶせをしてまもなく終わりになる。結局原因はわからずじまいで、ストレスということになりそうである。妻の場合は現在歯を抜いた後の歯茎が固まるのを待っている状態で、19日に歯型を取り、入れ歯は月末には完成するのではなかろうか。
※補足・直接の原因は噛みしめのようだが、いわゆる「歯が浮く」原因はストレスであろうということ。
転倒して歯のほとんどが抜けた後の妻の状態は、あまりよろしくない。これはすべてにわたってそうだ。少し無気力で、妄言も多い。お漏らしも多くなった。食欲がないわけではない。が、足下は不安定で朝もなかなか起きられない。デイケアに連れて行くのはお昼過ぎになってしまう。すぐに帰ってきてしまうのでこちらの時間もなかなかとれない。だけど、少しでも他の人と交わることで緊張感が維持できるのではないかと遅くなっても連れて行く。よその人が見ると大人しくなっているから、ずいぶん良くなったのではないかと評価を受けるが実は全くの逆である。電解質のバランスもボロボロで、病院での点滴が再開している。先週火曜日、あまりの尿の多さに(夜12時と午前4時前後に必ずトイレに連れて行く。が、お漏らしはその後の午前7時前後が多い。リハビリパンツが間に合わない。パジャマ、下着、シーツ、布団がぐっしょりとなる)医師に相談したところ、ホルモンを調べるために改めて血液検査をすることになった。この検査はすぐに結果が出ないとのことで次回の通院日にその結果がわかる。転倒のショックと歯の治療が複合的に影響しているのかなと、とりあえず素人判断をしている。入れ歯ができて、ものを噛めるようになったらまた少しずつ回復してくるのではないかと期待している。

前にも書いたが、妻の歯の治療が終わったら二人で週二三回程度、プールに通う予定でいる。これは妻の筋力、特に下半身の筋力の衰えが目立つからだ。脳障害の影響もあると思うのだが、歩行時に足が追いつかなくて転倒する。転倒の危険を回避するためには外出を規制したり車いすを使ったりせざるを得ない。結果、筋力が衰えてくる。経験的に下半身が弱っているからといっていきなり下半身の筋トレをやると痛める。上手に全身の筋力アップをさせてから、散歩などを通じて下半身の力が復活してくれればよいと考えている。
脳障害の影響と書いたが、あくまで影響であって結果ではないと思う。というのは、心が安定した状態では歩行も安定しているからだ。疲れてきて歩行そのものが目的となって、焦り始めると歩幅が足りなくなって小走り状態となりそのまま前方にダイビングする。だから、全身の筋肉に刺激を与えて活性化させることができたらかなり有効ではなかろうかと期待している。元気になったらなったで徘徊などの問題が出てくるので痛し痒しではあるが。

10月6日をもって、妻が倒れてから3年が経過したことになる。とりあえずなんとかやってこられた。だけど、精神的にも体力的にも経済的にも、「なんとか」である。いやはや介護とは考えていた以上だ。もし妻の障害が認知障害ではなかったらと考えてみる。ひょっとしたら今のような孤立感や社会との隔絶感は緩和されるかもしれないが、今度は妻がその状態(介護が必要な状態)を了解できなくて苦しむだろうから、夫婦の関係で考えたらプラス・マイナスゼロなんだろうな、きっと。だけど、会話が成り立たないのはきつい。妻がごくたまに、テレビを見ながら「すごい景色」とか、生けられた花を見て「きれい」と言葉にするときがある。そういうとき、思わず身体がピクッとしてしまうほど嬉しくなる。これは同じ意識の水準で感じたことを共有できたという了解がもたらしてくれるのだと思う。

了解とつい書いてしまったが、妻の行動でなかなか納得できないというか我慢がならないことの一つに食事のことがある。まず、なんでもゴチャゴチャに混ぜて食べる。目の前に置いてある調味料を、たとえばソースや醤油、お酢などをどんな味付けをしたおかずにもかけてしまう。刺身を煮物の中に入れ、ソースと醤油とお酢を入れて、さらにご飯にかけ、水を入れて食べたりとか。大学いもを作って置いていたら水浸しになっている。おでんを煮込んでいたら鍋から出汁があふれている。ふたを開けると水と油が大量に入っていたりとか。こんなことは日常茶飯事のことで驚かないけれども、怒りが沸々とわいてくる。こちらはせっかく作ったものを台無しにされると思うものだから、了解できない。いきなりこちらの心がささくれ立ってくる。これを押さえるのはなかなか難しい。つい声が大きくなったりする。
だが、冷静に考えてみると妻の行動は私と同様に、結果が了解できないからであることに気がつく。つまり、できあがったおかずという結果が了解できないのでなんらかの手を加えて自分が納得できた時点で口に運ぶ。これは認識ではない。食べ物であることは認識しているからだ。このように考えてみると、互いの了解は互いを縛る強制も含んでいることがわかる。いつも伺うマオさんのブログに大学いもを水浸しにされたと、同じことが書かれていて思わず笑ってしまったけれども、妻の場合、どうも大学いもができあがった結果ではなくて、さらに水を足して柔らかくすることが必要だと考えたようなのだ。そう考えると、今は歯がほとんどない妻にとっての合理性は十分にあったということができる。私は大学いもを作ってはいけなかったのだ。だけど、芋サラダを作ったとしても、たぶん何かを入れて全く別物にして食べることになるとは思うけれども(苦笑)。

認知症(どうして認知障害症じゃないんだろう?)と向き合うには一つ一つパズルを解くように進めていくしかないのだろう。だけど、実際に向き合ってみると最初っからそれは迷路だ。それをいきなりただの素人が向き合わざるを得ないことに疑問を感じる。世の中にはいくらでも疑問があって、解決できないことばかりのような気もするが、この認知症に関する限り、私の疑問は簡単に五割方は解決できるのではないかと思う。それはこうだ。認知症と診断できた時点で認知症本人の治療ではなく(するなではなくて、それに加えてという意味である)介護者となる者への集中的なサジェッションをするのである。それはもちろん、やれ見当識障害とかなんたら障害とかの説明は通り一遍でよい。こういう状態になるという認識が得られれば、それ以上は必要ない。それをいくら当人に当てはめてても現実は変わらない。それよりも、自分に降りかかったことに対する最初の一撃の緩和、つまりショックを和らげ、ロス(E・キューブラー・ロス「死ぬ瞬間」中公文庫)のいうところの否認と孤立、怒りの段階をスルーさせるのである。むろん本質的な解決ではないだろう(本質的な解決とは認知症が治癒可能の病気として認定された時、と云うことができる。しかし、それは難しいと思う)。だが、体験的に云うとこの最初の出発は、大きな意味を持つ。
まず被介護者になる人の様子がおかしいと感じ始める段階があり、関係上それを放置しておくことは難しいと予測できた時に医療機関に診断を仰ぐ。この時点で介護を決定づけられる側の動機は、医師に診断と治療を求めるのではなく、むしろ社会化への欲求に根ざしているのではないかと考える。それは否認と孤立を前段階として抱え込んだ不安を解消したいという欲求のはずである(と、私は考える)。
まずここを出発として制度を考えることなしには希望も発展もない。私が考える介護の社会化とは、ここから医療制度も含めて(介護施設にすぐ診てもらえる医師がいるとかを云っているのではない。ただし、含んではいる)、その不安を解消できるに足る社会環境・制度の獲得を構想することである。上野千鶴子が云うような(「老いる準備 介護すること されること」学陽書房)ジェンダーを前提として「介護の社会化」を捉えるのは納得できない。それは現象あるいは結果への追随である。洗濯機ができ、食器洗いが自動化され、亭主が家事を分担しても、不幸の数は減らない。今のままでは介護を抱えた多くの人が現実を地獄のように受け止め、心の自傷を重ねつつ、いわゆる今の「社会化された介護制度」に関係性そのものを投棄せざるを得ない。それは嫌だ。また社会から棄民として扱われるのも拒否する。

うーん…。少し、勢いで書きすぎたようだ。もう少し丁寧に自分のぶつかっている問題を掘り下げたい。


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まだ一度しか読んでいませんが介護者のご苦労が痛いほど伝わってきます。お偉い!の一語に尽きます。
それでも夫婦である楽しみを考えられている愛情が一番です。
私などはひたすら忍の一字で、後から子供からおかあさんは頑張りすぎるといわれました。
いつか書いたかも知れれませんが
娘がいきなり施設へ10日入れる交渉をして職場から電話をしてきました。お父さんには私が交渉する明日10時に迎えに来るから準備をして、すぐに施設の知っている職員からでんわっがりました。
夕方娘は「お父さんお母さんに愛情があるならとりあえず10日でいいから施設のはいってください」
でした。
かえって忙しいことがなかったといえば嘘になりますが

娘が思ってくれているという感謝と安堵がありました。
by (2006-10-09 13:36) 

左膳

介護のご苦労に頭が下がります。
拙者などは、母親頼みなのになかなか感謝の言葉さえ出てきません。
医療制度もどんどん改悪されてきている昨今
生き甲斐を見いだせるのか、考えさせられます。
by 左膳 (2006-10-09 19:17) 

サタン

介護を受ける身として介護がどれほど大変な事か、ある程度は知っているつもりでした。介護をする側が女性の場合、日常は多少良いかもしれませんが経済的には・・・・・?
でも、どちらが倒れても大変な事です。
気休めにもならないと思いますが早く回復される事を心より祈っています。
by サタン (2006-10-09 20:12) 

夜間はリハパンではだめとのこと、うちでも在宅当初訴えのなかったころは、リハパン+パットやオムツ夜用+パットにしていました。ドラッグストアなんかに売っていますラバー製の防水シーツを敷くと着衣はともかく、布団やシーツの汚れは防げます。洗い替えに2枚あれば洗ってもすぐ乾くし、そう高価なものではありませんので、いかがでしょうか。
ツルツル感が嫌という方は、大判のバスタオルをその上に被せて。。。
早いもので、うちも倒れてから3年半ちょっと、在宅介護は2年ちょっとになりますね。
by (2006-10-09 20:36) 

まお

miyataさん、こんばんは。
トラックバックをありがとうございます。私はTBの活用の仕方がわからなくて、すみません。
ここに書かれている奥様の現象は、私の夫の現象ととてもよく似ています。miyataさんの思い、例えば、『社会から棄民として扱われるのを拒否する』は、痛いほど同感します。
私は棄民にされる不合理を実際的に感じている部分があって、そこの孤独感と不条理感が苦しいです。外に仕事を持とうとしたのも挑んでいるに他ならず、結局は疲れきるだけなんですね。まったくぶざまで我ながらいやんなっちゃいます。(笑)
ところで下の数字なんですが、表示されている数字がわからないこともあるのでしょうか。
by まお (2006-10-10 00:24) 

honnoridesu

こんばんわ♪ 
いつも難しくて、本質を付いている記事なので (~ヘ~;)ウーンと考えてしまいます。
>介護者となる者への集中的なサジェッションをするのである。
本当に必要な事だと思いますが、それを出来るワーカーなり医者がどれだけいるか?疑問に思います。
本当に、患者や家族の事を親身になって接してくれる専門家がどれだけいるのか? そんな信頼のおける人に巡り会えたらラッキーだと思った方が良いのかと…

それと、自分の子供の障害を認める事、これも段階があって親も成長して行くのですよ。
話す時期が早すぎれば、親は受け入れられないし…
これも難しい問題でした。
同じような事が介護の世界でもあると思います。

じゃあ、どうしたら良いか?
不満足ではあっても、他人に任せられる部分はお願いして、介護する側の人間がゆとりを持つように努力するしかなにのかな?と思い始めています。
3年にわたる父の介護と、それこそ長年にわたる子供の障害、根っこはわかっていても、ボロボロになってくたびれてしまった私の心は、病気になってしまったようです。
幸い、父の主治医の先生が専門分野なので、治療を始めました。
簡単には治らないと思っていますし、カウンセリングも受けながら長期の覚悟で自分を可愛がってあげようと思っています。
miyataさんも無理をしないで、一人で頑張らないで下さい。
一番、良くない事ですと言われてしまいました。。。
by honnoridesu (2006-10-10 01:07) 

chihiro2

こんにちは。一気に秋がやって来て涼しくなったので、汗をかく量が
減ったのかわたしも、トイレへ行く回数が増えました。
早く歯の治療がすんで、咀嚼出来るようになればいいですね。
by chihiro2 (2006-10-10 04:48) 

シマリス

miyataさん、こんにちは。
秋が感じられたら、もうすっかりと秋になってしまいましたね。
私も退院してこの冬で間もなく一年になります。こうして振り返ってみますと自分自身では「あっという間」と思ってしまいますが、介護している夫のほうはどうなのでしょうか。
miyataさんも書いてていらっしゃるように、今の私は以前と比べたら比較にならない小さな事柄でも夫婦で楽しむ事を、これからも夫と共有して過ごしていけたらと思っております。
miyata家の奥さまの身体と心が安定することを私も願っています。
by シマリス (2006-10-10 11:52) 

miyata

なかなかないさん、こんにちは。
介護って一言でいうけど、なかなか簡単ではないと日々実感してきました。
娘さんの心遣いは嬉しいですね。私も息子が同居していてなにかと手伝ってくれ、助かっています。娘も月に一回ないし二回は帰ってきて妻をみてくれるます。
by miyata (2006-10-10 11:57) 

miyata

左膳さん、こんにちは。
医療制度の改悪は私も坐視して見逃すことはできません。
お母様には、本当はきっといつも感謝されているであろうと思います。
生きがいを見つけるのは、難しい・・(__;)
by miyata (2006-10-10 12:11) 

miyata

サタンさん、こんにちは。
本音で言いますと、元来人は人のために生きるようには出来てないのではないかと思うことしばしばです。逆もあるかもしれませんが。
by miyata (2006-10-10 12:15) 

miyata

ほんのりさん、こんにちは。
介護は在宅でという大きな枠組みが作られているようですが、受け取りようによっては、社会で役立たてなくなった人間は家でじっとしていろと云われているようであります。人の感受の仕方はまさに千差万別であり、一つの枠組みではとうていカバーしきれないようになっているのが現実でしょう。その意味では私は少し自分の禁を破ったようなことを書いた気がしています。実際、私のようなケースは全体の中でどれくらいの割合を占めているかきちんと調べたことがありません。その中での考えですから、介護全般を語ることはとうてい出来ませんよね。ちょっと反省してます。
以前NHKの福祉番組で、認知症のシリーズの中に介護の専門家が出ていて、様々なケースを前にして、「我々は専門家だから、こういう困った行動の時にはこれを代替させることが出来ます。だから自分で抱え込まないで適切な専門家に相談してもらいたい」旨の話を聞いて、じゃあ、どうやって探せばいいんだと義憤に駆られたことがあります。そういう技術が専門家にあるならば、それこそ全ての介護者に、とりわけ介護の主体となる人々に伝えるべき役割こそ専門家ではないのかと思いました。そういうのが今も引っかかっています。
お子さんのこと、胸にしみました。実は私の義兄(女房の兄)の子も自閉症で、30歳をこえた今も作業所に通っています。でも、このことで義兄夫婦と話をしたことがありません。そのことが逆に障害を抱えた子供をもった家族の深刻な重さを感じます。
ほんのりさん、私は自分一人で問題を抱え込んだり、頑張りすぎたりするほど繊細な神経の持ち主ではなさそうなので、心配ご無用です。ただ、思っていたよりストレスに弱い実態を知ってしまったのは意外でしたけど(笑)。
ほんのりさんこそ、頑張りすぎないように。ですよ(^_-)-☆
by miyata (2006-10-10 13:05) 

miyata

タケノコさん、こんにちは。
タケノコさんの介護生活はほとんど時間的に私と同じなんですね。
パット類や防水シート、使ってますそれも二枚。防水シートの難点は、寝ていて熱がこもるということですね。
で、お漏らしなんですが、私は逆療法といいますか、リハビリパンツを脱がして、漏れ防止の下着に代えました。これで漏らせば仕方がないと。これが功を奏したのか、ここしばらくは布団でのお漏らしはありません(^^)v。
by miyata (2006-10-10 13:12) 

miyata

マオさん、こんにちは。
勝手にトラックバックをしてしまってすみません。お知らせしておくべきでした。
介護でも何でも、社会から孤立したり隔絶されるのは辛いですね。そういえば昔、「連帯を求めて孤立をおそれず」なんてスローガンがありましたね(笑)。今ではなんだか北朝鮮のスローガンのようですけど。割合好きでしたが。
ところで、下の数字とは何を指しているのかよく理解できないのですが。
by miyata (2006-10-10 13:19) 

miyata

chihiroさん、こんにちは。
そうなんです。はやく歯が入ってくれることを心待ちしてます。歯がなくなった顔もなかなか悲惨です。本人も気になるのか鏡で自分の顔を見るたびに驚きの声を上げてます(笑)。
トイレの回数が多くなる時期でもあるんですね。
by miyata (2006-10-10 13:22) 

miyata

シマリスさん、こんにちは。
私は繊細ではないくせに軟弱の徒であるらしく、介護ネタで憂さを晴らしています(__;)。
シマリスさんのご主人はきっと男らしくてすばらしい方なんでしょうね。
by miyata (2006-10-10 13:27) 

suzune-k

こんにちわ
夜間の排泄には大変苦労なさっておられるご様子
はくパンツは基本的に歩ける方用の尿漏れ用です。
ポリマーの量からいって夜間は大人用の普通のオムツに、尿取りパットを2枚かぶせています。上にかぶせるほうの尿取りパットは下に重ねるほうの尿取りパットとの間には必ず 破って穴を開けないと
下に尿が吸い込まれませんよ。どこの施設でもこうして夜は過ごしています。それでも不安な時はもう1枚大人用のオムツをマジックテープを
ずらして重ねばきさせています。とめる位置をずらしてはかせるのです。
それが嫌ならオムツの上にはくパンツをはかせています。
それでももれる場合はお腰のようにバスタオルを巻きます。
防水シーツは蒸れやずれや床ずれになるので当院では使用していません。夜間の失敗はほとんど無いのですが、患者様が痒みやいたずらでオムツを取ってしまう場合はアウトですけど・・・
尿崩症の場合普通に7000CC位のおしっこが出ますので
内服をお勧めします。これで電解質も崩れますし、甲状腺の場合も
結構バランスが悪いのでホルモン系は要注意です。
昔は大家族の嫁や妻が家庭介護のほとんどを当たり前のように
担っていました。今思えば我々の大先輩には頭が下がります。
今のようにこうして発散する場も無く 
それでも文句も言えずにきた日本の嫁さんは偉いですね。
家族形態が変わってしまった今老後や病後や介護は大きな問題です
10月からまた老人の保健も値上がりしました。
国の対応のずるさも然り
それでも今介護を受けられる方はまだ幸せなほうです。
口腔外科の先生が面白いことを言っています。
「人間は歯があって歯で咀嚼して脳みそに刺激がいくんだ
入れ歯を手袋なんかして洗う奴は看護師失格だ
歯を粗末にするな 早く呆けるぞ 歯位ありがたいものはないんだ」
この先生今では日本の名医に入っている良い先生です。
日々の介護お疲れ様です。
by suzune-k (2006-10-10 15:16) 

miyata

すず音さん、こんばんは。
そうか、尿崩症という病気があるんですね。それで検査をしたんですね。いや、さすが専門家ですね。納得しました。とりあえず、この尿の多さはおかしいという時期は過ぎたようです。
おむつですが、病院で大きなおむつをしている姿を見てあわれ(すぎる)で、家に帰ってきてからはおむつ脱却作戦を展開してきました(笑)。その期間はかなりきつかったですが、やがてリハビリパンツでも大丈夫になり、夜寝る時をのぞいて普通の下着が使えるようになっていたのですが(駄目なときは覚悟の上)、今の時期は常時リハビリパンツです。
防水シートも、当初は使っていたのですけど、ある時妻がベッドに寝るのをいやがって私の布団で寝始めたので、私がベッドで寝たときに夜中に不快感で目が覚め、寝づらいことに気がつきました。以降使っていません。これも布団を濡らされたら仕方がないと覚悟の上です。
次に、ベッドもやめました。これも良かったと思います。調子がよいときは朝起きたら自分で布団をたたむときがあります。
男が外で働いて、女は家を守るという時代はいつから始まったのかなあ。いずれにしても介護はどちらがやっても大変です。昔と同じように、夫婦の片割れがそうなってしまうと愚痴は言えても文句は言えません(云う相手がない)。結局、誰かが犠牲になることはあっても、大家族というのはそういう問題をカバーできていた(苦しんだのは同じでしょうが)けど、ということですかね。医療の発達とか食生活の向上とかを含めた現代社会が抱えた問題の一つでしょう。だけど、今の制度に大変助けられていることも事実です。最初にきちんとここを云っておかないと不平だけになってしまいますね。
歯は大事だそうですね。とにかく早く女房の治療が終わることを願っているところです。
by miyata (2006-10-10 22:35) 

小夏

こんばんは。
思っていることを文字にすることは難しいですが・・・。
奥様が「きれい」と言った時のmiyataさんの思いに心をうたれました。
私が中学生の頃、祖母の介護を自宅で母が一人でしていました。
息子の父は仕事の関係で月に一度したか帰ってこれませんでした。
私は2歳、12歳違いの弟がいるので、祖母のオムツと弟のオムツが
庭いっぱいに干してあったのを覚えています。
子供にかえった祖母はおもちゃの取り合いで下の弟と喧嘩もしてました。祖母は母よりも私の事が好きだったみたいで「○○ちゃん」と大声
で呼ばれ行くと「背中がかゆいからかいて」と。
徘徊が始まり、大雨の中、足の悪い祖母がハイハイ状態で出て行った時、母の涙を見ました。辛かったのでしょうね。一人で・・・。
私たち姉弟は母の頑張りをみてきたかもしれないけど、弟たちもとっても優しいです。地元にいるので、良くしてくれます。
母の口癖は「子供や孫が優しいから幸せや。」って。
父は心臓の手術を受け無理のできない身体ですが。
私の周りは転勤族が多く、遠距離介護をしている友人もいます。
私も義母の時に経験しましたが、突然の親の病気で、その時どうするのか、でも、家族で気持ちを一つにすれば、大変な状況でも道が開けてくる気もしました。義母を連れてきて看病した時も夫は単身赴任中でしたが、友だちの励ましやらで何とか頑張れました。
先の見えない不安に押しつぶされそうになる時もありましたが・・。
とりとめのないことを書いてしまいましたね。
奥様の歯の治療が無事に終わるといいですね。
これから、寒くなりますのでmiyataさんも、どうぞ、ご自愛くださいね。
by 小夏 (2006-10-11 19:41) 

tomoko

簡単に気休めは書けませんが、私は義父を看取ったとき是で良かったのか?と自分に問い掛けました。それぞれ家庭の事情で介護のかたちが違ってくると思います。又介護される方の状態も皆違います。
よって是でいいのだ!と言う答えはきっと自分が出すのでしょうね。
私は自分の母も実家から連れてきて看取りましたが、(夫の理解があって)自分では良くやったよ!とほめてやりました。
私は嫁(この言葉は嫌い)ですが是から義母もいます。夫もいます。自分もいます。皆老人・・・公の施設、相談窓口、どんどん利用して子供達
も巻き込んで悩んでいきますよ。
by tomoko (2006-10-11 21:14) 

まお

こんにちは、miyataさん。
下の数字というのは、コメントを書くと、数字を書いた画像がでますね。
その数字をその下に記入するんです。
別に嫌でもなんでもないのですが、オモシロイナー、読めない場合もあるのかなぁ~と思って。一度数字を間違えて記入したらコメント送信ができなかったんですぅ。
by まお (2006-10-12 14:57) 

miyata

小夏さん、こんばんは。
小夏さんもいろんな場面に出会っていたんですね。徘徊というのはハイハイしながらもするものかと、衝撃を受けました。いったい何に突き動かされてそうなるのでしょう。人間って深いですね・・。
ところで小夏さんが醸し出す暖かくて優しい雰囲気ってどこにあるのかなと不思議に思っていたのですが、この書き込みを読んでなんとなく理解できました。厳しい現実を体験されていたからなんですね。
by miyata (2006-10-13 02:31) 

miyata

ともちゃん、こんばんは。
そうですね、私はともちゃんのことを稀に見る傑物だと思っていますから、きっと最後までたくましく生きていくと心配しておりません。が、こりゃいかんと思ったら、そこであんまり頑張らないで連絡ください。茶飲み話の相手くらいにはなれると思います(笑)。
ところで、ばあちゃんの最後ってよく知りません。今度ゆっくり聞かせてください。それから、母親の両親(祖父・祖母)のことは、ほとんど知りません。これも教えて欲しいな。
by miyata (2006-10-13 03:04) 

miyata

マオさん、こんばんは。最初なんのことかよくわからなかったのですが、ようやく理解できました(^^ゞ。
これは迷惑コメントをブロックするための数字なんですね。私もときたま出くわします。で、私のブログは超マイナーの範疇に入ると思いますので、そういう設定をしているはずではなかったのですが、いつの間にかそうなってしまっていたようです。ご面倒をおかけしました。設定から外しましたので、普通に書き込めると思います。
超マイナーブログといえば、たまーにおかしげなトラックバックが来ますと愛おしくて消すのがもったいないくらいです(笑)。こんなブログを読んでくださる方々には、いつもほんとに感謝です。
by miyata (2006-10-13 03:11) 

Silvermac

お久しぶりです。頸椎症は幾分良くなってきました。またボチボチアップしたいと思いますので宜しくお願いします。本質をえぐり出した内容ですね。お会いできるのを楽しみにしています。
by Silvermac (2006-10-25 17:08) 

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