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無題 [介護と日常]

おはようございます。昨夜病院から帰ってきて、どうしようもない女々しい(ひっかかった方にはごめんなさい)記事をアップしようとしましたが、かろうじて踏みとどまり、炬燵の誘惑に溺れそうになりながらなんとか抜け出して布団で寝ました。
おかげで今朝はかなりすっきりした目覚めで体力・気力が戻ってきたような気がします。昨夜書いた原稿を読み直して、ゴミ箱に入れました。やはり疲れたり寝不足の時に書く記事は良くありませんね。

皆さんのコメントを読ませていただき、ありがたくて万感の思いがこみ上げてきました。驚いて電話をくれた友人や遠い島の友人。短い応援メールを送ってくれた方もいました。ブログを読んでくれていたんだと知って驚くとともに、一緒に楽しんだり格闘したかつての世界の懐かしさも思い出すことが出来ました。もう一度その世界と橋を架けなくてはと思いました。
どこかおちゃらけたコメントを書いてコメントの上ではあまり正直者ではないように見える練習菌さんの奥さんに降りかかった重たい現実には言葉を失いました。妻のことを自分のことのように心配して祈ってくれたように、私も祈ってます。

妻の病室には脳の手術を担当した若い脳外科医と、最初に救急で診てくれた私と同世代の外科医がずっと妻を管理してくれています。
若い脳外科医は、深刻な状況の中でどこか「希望」を探ろうとしてくれています。外科医の方はどこかペシミスティックな影を背負いながら妻の病状分析と対処を続けてくれています。入れ替わり立ち替わりあらわれる看護士達も信頼に足る真剣さと緊張感をもって時々に出現する変化に冷静に対応してくれています。私や家族に出来ることはほとんど無いような状況ですが、出来るだけ長く(時には病院の規定を破ってでも)妻のそばにいようと思います。

昨夜書き、今朝ゴミ箱に捨てた記事の中でこれは捨てられないと思ったことは、私のこのブログは「失敗の記録」でもあるということでした。私のどこかに「現実を忌避」したい願望が潜んでいて、それが失敗の連鎖を誘引しているのではないかと思いました。
取り返しのつかないことや、解決できない現実を嘆いたり悲しんだり怒ったりすることはとても利己的な自己救済であり、たんなる自己慰撫であったり退行であることはわかっています。そこには他者への転嫁という誘惑も潜んでいます。ここをルサンチマンの温床にしてしまうことこそほんとうの「悲劇」ではないかと考えたりしました。根本的に今の場所を変えなくてはいけません。「生き恥さらしのブログ」だと仮に嘆いたとしても、それが例え絶望的であってもどこか「希望」につながるような記事を書いていこうと思いました。

もう少し落ち着いたら、皆さんのコメントに返事を書かせていただきます。それでは。
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Allora

誕生日の時の奥様の写真がアップされていたので、それをよく見て念を送っています。
その方がイメージがしやすく念も届きやすいのではと思って・・・
いずれにせよ素人のやること、たいした事は出来ませんが、回復されるよう祈るのみです。

貴兄自身もここが踏ん張りどころなのでしょうが、余り無理をされすぎませんように。

by Allora (2009-12-27 15:13) 

yakko

こんばんは。
miyataさんがお疲れのようで心配です。
奥様のご回復をこころから祈っております。
by yakko (2009-12-27 17:57) 

hana2009

miyataさん、お疲れ様です。

現実を忌避したい願望をもってしまうのはだれにでもある事です。人はそんなに強くはないのですから。
そこまでお考えになる事はないのではありませんか。
まして失敗の記録だなどと・・・

きっととてもお疲れなのですね。
練習菌さんのコメントには私も違和感を覚えましたが、奥様が倒れられたのでしょうか。

病院はそこにいるだけでも、とても疲れる場所です。
お身体を大切に。

by hana2009 (2009-12-27 20:34) 

SilverMac

自分を失いそうになっても取り戻すことが出来る、それがあなたの強さです。
by SilverMac (2009-12-27 20:56) 

タケノコ

ストイックにならずに、気の向くまま綴ってもよろしいのでは思いますが、miyataさんが後で見返して、ゴミ箱へということであれば、よほどの女々しさだったのでしょうね・・・

医師や看護士に任せられる時間は任せて、ゆっくり心身を休めてくださいませ。
by タケノコ (2009-12-27 23:25) 

ほんのり

眠れていますか? ちょっとでも暖かく、消化の良い物を召し上がってくださいね。
by ほんのり (2009-12-28 06:51) 

うしさん

病院で付き添っていましたころ
経験の豊かな医師は私が隣のベッドで眠っていたらそっと夫を診ていって、もし目が覚めたら「起きなくていいからやすみなさい!」
でも若い特に女の医師は「○時に私が行ったのに奥さんは寝ていましたね」
こんな言葉は
気にしないで!宮田さん 自分の体をいとうのも奥様への愛情ですよ

by うしさん (2009-12-28 17:25) 

練習菌

なんか怪しまれていますが〜
とりあえず、奥様の友人が強力なので助かっております。
家庭で介護できそうにないので、しかるべき施設にまかせようと
思っております。
幸いな事に、軍資金は奥様ががんばったせいで沢山あります。
by 練習菌 (2009-12-29 00:01) 

練習菌

あ~、すでにお腹いっぱいの気分。
やっぱ、介護はプロに任せて、余裕のある心で接しないと、
なんか殺意を抱きそうな自分がコワイ。

主治医が人知れず怒り出す気も判った気がする。
これは進行が早いわ。
2週間の治療の遅れがあとあと響きそうだなあ。
でも、諸条件で仕方がなかったのだ。

今日は自分らの手でシャワーをやってみる。
やっぱ、ちょっと脳がいっちゃった人は、下周りが不潔になりがち。
どこまできれいにしてやれるか、すんごくプレッシャーがかかるなあ。
やっぱり、病院の施設は強力だと思い知らされることになるのか?
by 練習菌 (2009-12-31 06:00) 

練習菌

やっぱしシャワーは大変だった。
奥様の友人2人も助っ人に登場。
シャワーだけでこの騒ぎだから、湯船に浸けるには屈強な若者の手を
借りないと出来ないだろうなあ。
それとも、機械が必要か。
年明けにはソーシャルワーカーのお世話にならないと~
by 練習菌 (2009-12-31 22:39) 

miyata

菌さん、こんにちは。
なんだか進行が急のようですね。介護はいきなりは難しい。私の場合は準備段階として一ヶ月病院の個室で付き添いました。それでも家の環境とは違うので、そりゃあもう苦労しました。病態によって人それぞれですから無理は禁物です。奥さんの場合まだ「医療からの離脱」段階ではないような気もします。奥さんの強力サポーターさんたちのアドバイスを聞きながら、良い選択が出来ることを祈ってます。
by miyata (2010-01-01 12:37) 

ほんのり

ここにコメント付けていいか迷いましたが、横入りをお許しくださいペコリ(o_ _)o))

父が発病(徐々に進行して行くアルツハイマーだから、もっと以前に発病していたと想っているが…)して、徘徊したり妄想、昼夜逆転の状態で自宅介護していた時の事です。
お酒を飲めない父は、毎日のお風呂が大好きでした。
その父が家では、絶対にお風呂に入らなくなってしまったのです。
それは、ひどい拒否に会いまして、ヘルパーさんがやっても、まだ力が強かったですから、大騒ぎで一ヶ月以上入れない事もありました。
わざわざ、父の為に浴室を作ったのですが、2~3回程しか入らなかったのではないかな?
トイレは利用できましたけどね。

母が介護疲れで、胃潰瘍、大腿部骨折で入院と言う事態になってしまい、自宅介護はこれ以上無理と言う事でナーシングホームへ入所しました。
母は、「そんな所へ入らなくなければならないの?」と泣きます。
私達は(その頃は亡くなった妹も元気でした。)「私達にとって、親はパパだけでないの。もちろんパパも大切だけど、それと同じようにママも大切なの。ママが退院できても、パパを支える事はできなくなってしまったのよ。今までみたいにパパを支えてトイレに連れて行ったりって所までは回復しないと想う。自分の身体をしっかりとさせる事が一番よ。それに、あんなにいっぱいの趣味もパパと一緒だと何もできないままよ。私達娘は、ママにも楽しむ時を持ってもらいたい。」と何度も、何度も説得して納得してくれました。

父はと言うといったんはかなり自宅へ帰りたがって、それを騙し騙ししている時が辛かったですね。
でも、食事にしても、入浴にしても(今は一人用の機械でそこに立ったまま危なくないように固定して、その機械が回転して横?水平の状態になって湯舟に入ります。)
ですから、知らないうちに入浴が出来てしまう。
眠っていても、入浴をさせてもらう事もできるようです。
週二回、頭の先から足の爪まで綺麗にしてもらって、暖かそうな顔で浴室から出て来ます。
又、お風呂が大好きになったようです。

介護はその人の病状、家族の状態、環境その他で色々な選択があると想います。
我が家の場合は、母の介護疲れでこのような選択をしましたが、結果的には良かったと想っております。
今は、実家を建て直したい!と言う母の強い希望で、建て直しの時間を父と一緒のホームで母も過ごしています。
今後の事も考えて、とても良いホームでしたので、母も糖尿病の持病があり一部屋キープしていたのを利用しています。
4Fの父の部屋、8Fの母の部屋と離れていますが、かえってそれが母の為には良かったと想います。
会いたい時には夜中だろうと、エレベーターに乗って父の部屋へ行けますからね。そして、本当に自由に楽しそうにお稽古に通っています。
突然、ホームへ尋ねると、母は外出中で居ない時もあります^^

とりとめもなく、miyataさんのブログで書いてしまいました。
もし、何か参考になればと…お節介してしまいました。
miyataさん、練習菌さん、大変に失礼しましたペコリ(o_ _)o))
by ほんのり (2010-01-03 08:31) 

練習菌

ほんのりさん、参考になります~。
by 練習菌 (2010-01-05 09:11) 

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