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経過19 [介護と日常]

昨日、主治医と三回目の面談。退院を具体的なスケジュールにのせたいがということだった。最近ちょっと入院生活に疲れが見え始めていると感じていて、そろそろ限界かなと思っていたので大歓迎であった。そこで、来月15日を退院予定とすることになった。来週の水曜日に病院の理学療法士さん、介護士さん、設備業者さんとともに妻も一時帰宅して家の様子を調査してくれることになった。家の調査が済むと、妻は家の状況に応じたリハビリに集中させるという。

面談が終わった後、面白くもなさそうに塗り絵をしている妻のところに行った。私を認めてもなんの変化も見せない。もうそろそろここも嫌になったのではないかと聞くと手を止めずに「我慢してるんや」と言った。やっと家に帰れそうだと伝えると最初は興味なさそうに「ふーん」という返事だったが、だんだん嬉しそうな顔になってきた。昼食時にはすっかり元気になって張り切っていた。

病院から帰ると久しぶりにケアマネさんから電話が入った。病院からケアマネさんに連絡してくれたようで、ケアマネさんはケアマネさんでヘルパーステーションやレンタル会社の担当者に連絡してくれていて、水曜日に今後の検討をしてくれることになった。

私自身、これから今までに加えて何が必要かまだ具体的なイメージはつかめていない。サービスを使い始めた頃にはすでに一定の時間経過があったので、その経過の中でたいがいのことは経験していたので改めて知るようなことはなかったが、今回は専門家の人に教えてもらわねばいけないことがいろいろあるだろうと覚悟している。

悩んでいたことは、状況説明そのものが解答であることに気がついた。
つまり、リフトの設置か引っ越しかということなのだが、現状復帰が難しい改修は駄目なので専門業者にどの程度の補修や改修で設置できるかを判断してもらい、可能であれば設置する。不可能であれば引っ越しする。これがまず単純な答え。この答えに関わる諸問題は、まあ別に本質的な問題ではない。だけど、この本質ではない部分に翻弄されるのが生活というもので、これはいろいろ悩みながら解決の過程を楽しみましょうということになるだろう。そろそろこの経過報告も終わりに近づいてきたのを実感する。振り返ると、ここまで恢復してくれるとは正直思っていなかった。妻は新たに身体の不自由を抱えてしまったけれど今はまた一緒に生活できることを喜びたい。
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うしさん

宮田さんの「よろこびたい」これは貴重な心ですね
今の家で何とか改修ができるといいですね
新しい家を建てた
初日になれないから転んでしまった。ということもよく効きます。
by うしさん (2010-05-15 10:01) 

水曜会の茸

こんにちは。
ご無沙汰しております。

思い起こせば年の瀬・・・
二週間の入院のはずが、
約半年になりましたね。

しかし、一時の危篤のことを思えば、
大変喜ばしいまでのご快復かと思います。

諸問題は勿論色々おありでしょうが、
来月15日の退院予定が決まった事に、
素直に・・・おめでとうございます。
by 水曜会の茸 (2010-05-15 12:54) 

SilverMac

友人がエレベーターのないマンション3階に住んでいたのですが、車椅子を使わねばならない状態になり、引っ越ししました。私の家も車椅子は使えない場所ですので、要注意です。
by SilverMac (2010-05-15 14:45) 

ほんのり

おめでとうございます。
奥様、頑張りましたね。 自宅へ帰れる事、嬉しい事でしょう。
色々準備が大変でしょうが、これも嬉しい大変さですね。
自宅が引っ越しする可能性も出てきたのですね。
環境が変わると慣れるまで色々思いもかけない事も起きて、とまどう事も出てくるのかな。。。

前向きに無理せずにお過ごしくださいね。

by ほんのり (2010-05-15 15:15) 

hana2009

miyataさん、こんばんは。

退院の日にちがお決まりになられたのですね。
おめでとうございます。
一時の状態を思えば、本当に良くなられました。

これまでの日記ですと・・・・ご本人は、これまで外泊されていないご様子。
病棟内は、車椅子でも生活をしやすい作りとなっていますから、どちらにしても最初は戸惑う事が多いと思います。

これからの一ヶ月間は、miyataさんも通院に退院後の準備も加わり忙しい日々になる事でしょう。
どうか、あまり無理をなさいませんように。ご自身のお体もご自愛くださいね。

by hana2009 (2010-05-15 23:10) 

Allora

我が方も退院前に一時帰宅し、病院から理学療法士さん・介護士さん、改修業者さん、地域支援センターからはケアマネさんも来てくれて、退院後の、室内のハード面・ソフト面と色々検討してくれて、ずいぶん助かりました。

こちらは集合住宅なもので、原状回復が出来る程度の改修で済まして、それでこと足りましたが、miyataさんちの場合は、引越しという選択肢を取らざるを得ないことも有りうる訳ですね。
何かと大変ではあるのでしょうが、退院へ向けてのカウントダウンが始まったのは、何よりです。ご一家皆さんにとって、より良い道が開けるよう念じています。
by Allora (2010-05-16 00:10) 

miyata

うしさん、おはようございます。
>今の家で何とか改修ができるといいですね
そうですね。そうなると良いのですが半分は無理といわれることも望んでる自分もいます(苦笑)。何を悩んでいるかというと最近ようやくはっきりしました。今の状況で引っ越しを選択すると、田舎を断念することにつながるからです。この年になってまだおめおめと現実を逃げようとする自分がいるんですね。白黒はっきりさせるのにちょうど良い機会です。
by miyata (2010-05-16 05:38) 

miyata

SilverMacさん、おはようございます。
福祉用具となると途端に種類が少なくなりますが、ゴルフ場やミカン畑に使われている移動機械のように用途に応じたものはあるので、ああいうものをもっと弾力的に活用できればいいのになあと思ったりします。
by miyata (2010-05-16 05:43) 

miyata

ほんのりさん、おはようございます。
どうもありがとうございます。ほんとによく頑張ってくれました。この頑張りがあれば環境が変わるようなことがあっても立ち向かえると思います。
前向きに、頑張ります(*^_^*)
by miyata (2010-05-16 05:44) 

miyata

hanaさん、おはようございます。
どうもありがとうございます。今まで外泊はまだ無理だということで止められていました。ここにいたって、ようやく症状が固定した、つまり医療としてはここまでということなんでしょうけど、いったん帰宅にゴーサインが出ました。
かなりドタバタするだろうと覚悟はしています。でも最初の時に比べるとずいぶん余裕を持っている自分が逆に怖いです(苦笑)。
by miyata (2010-05-16 05:48) 

miyata

水曜会の茸さん、おはようございます。
どうもありがとうございます。いつかはもう一度平谷へと思いつつ、現実はどんどん、さらに遠ざかるのはさびしいかぎりですが、そろそろ自分中心に物事を考えてしまう癖も改まりつつあるのを感じるので、女房がほんとに元気になったら一緒に見学もありかななんて考えてます。野次馬参加の口先トライアルでお仲間にいれてもらう希望くらいは失いたくないものです。
by miyata (2010-05-16 05:55) 

miyata

Alloraさん、おはようございます。
退院に際して、こういう取り組みをしてもらえるのはほんとうに助かります。いろいろ問題が取りざたされる介護保険ですが、医療従事者、介護従事者も含めて格段の進歩が現実となっている面も見逃してはいけませんね。七年前にはこういう取り組みは特定の地域とか特定の医療機関でしかなかったはずで、情報を探して読むたびに羨ましいなと指をくわえているしかなかったことを思うと隔世の感があります。
Alloraさんもこれからどんどん大変になっていく局面もおありかと思いますが、頑張ってください。
by miyata (2010-05-16 06:07) 

タケノコ

年末からすると、凄い回復力ですね。ただ、脚でしょうか、新たな障害が残っているようですね。階段等もゆっくりでも昇降できるようになればいいのですが、外出のたびにでしょうから、なんとか費用的にはお安いと思われる改修ができるといいですね。
by タケノコ (2010-05-16 21:53) 

miyata

タケノコさん、おはようございます。
足は右足ですけど、前回主治医に告げられたように自力歩行は無理です。それでも、20秒くらいは支えながら立っていられるようになっています。ですが、その足を前にやる、前にやりながら反対側を支えるというのは、夢のまた夢のような状態です。ですから、階段の上り下りはできませんね。改修の見立てはどうなりますことやら。階段が直線ではなくて、さらに角度もちょっときつくて広くないということで、無理かもしれません。まあ、結論に従って動くのみですね。足の麻痺の方は生活の中で向上してくれると良いですね。そういう風にしていきたいです。
by miyata (2010-05-17 05:11) 

tonton

こんにちわ。
いよいよ退院に向けての話になってるんですね。

我が家も4階で階段ですが
今はまだリハビリと言って階段もがんばっていますが
いつかは引越し・・・って事になるでしょう・・・。

引越しせずに低予算で今の家で過ごせるようになるといいですね。
by tonton (2010-05-17 11:00) 

うしさん

田舎を断念することにつながるからです
これがわからなくて??今が田舎なのですか
探すとしたら都会になるのでしょうか
また私は車椅子でも暮らせる改築は終わっていますが
何もかもコンピューターです。しょっちゅうメンテナンスがいります。私はこれが一番めんどくさいです
今は必要ないものはとめてきっておこうと!たとえばトイレふたが入れば開く出ればします。トイレの手洗い

便座機座ってそんまま手を洗いますその位置で電気で手が乾かせます次に衣類を直します。
お風呂湯が下から出ます
太陽熱も電気温水器もせっつぃしたお湯が出て設定した量がでたらとまります。

なんとなく田舎的でないのです。
by うしさん (2010-05-17 15:46) 

miyata

tontonさん、こんばんは。
低予算で引っ越しなしは、大助かりですが今日事前情報を仕入れたかぎりではどうも難しそうですねえ(´ヘ`;)ハァ
tontonさんちはさらに上まで階段があるんですね。それも大変だ!
by miyata (2010-05-17 23:33) 

miyata

うしさん、こんばんは。
以前コメントでうしさんといろいろ希望をお話ししていたので、お話しが通じるものとちょっとはしょってしまいました。
田舎=私の田舎=高知へ移り住むということでご理解いただけましたでしょうか。
つまり、ここで引っ越しやら改修でお金を使うということは必然的に田舎に戻ることが厳しくなるのです。仮に引っ越しを選んでも新築でないかぎり改修は必至ですしね。引っ越しは私達「夫婦にとって」は終のすみかを意味します。

なんとなく田舎的ではないというのが受けました。そりゃあ、まあうしさんが住まれているところは「おまち」もおまちの県庁所在地ですから、田舎的ではないというのは間違いないと思われます。なーに、全部電気を切ってしまえばすぐに解決する問題ですから別に悩むことじゃないですよ。あ、でもそれに費やした費用のことを考えるとかなりくよくよするかもしれませんね。
by miyata (2010-05-17 23:54) 

うしさん

高知のことかな移り住むことっていいことですよ
ふと感じはしましたよ
by うしさん (2010-05-18 07:07) 

miyata

うしさん、おはようございます。
田舎で妻と暮らすというのは、ちょっとした夢だったんです。だけど、軽い気持ちで行くとそこでずっと暮らしてきた人たちを踏みにじることにもなるし、簡単には受け入れてもらえないでしょうしね。なかなか市内と違って難しいのです。もともとよそ者だからなおさらです。ただ楽しみにとっておいた夢ですから、なかなか諦めきれないんですけどね。
by miyata (2010-05-18 08:47) 

yakko

お早うございます。 更新されていましたね。
勘違いして、すっかり遅くなりました・・・(m_m)
毎日の生活のことですから、不具合のないように過ごしたいですよね。わが家も小山(?_?)の中腹にあるので、上の県道に出るのも下の駐車場へ行くにも階段です。去年の暮れに捻挫したとき不自由を実感しました。この先どうなるのか見当もつきません。ただ足腰を鍛えるだけです・・・日々の生活は便利な方が良いですものね。
by yakko (2010-06-07 09:12) 

miyata

yakkoさん、こんばんは。
ああ、これはどうも恐れ入ります。
老後の不安というのは底知れないものがありますね。だけど、めいっぱい制度は活用すべきですね。活用することによって欠点もわかってくるし次に繋がる架け橋にもなると思います。そうやってバトンを渡していくことでしょうね。
by miyata (2010-06-11 01:57) 

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